マニアも認める和歌山の喫茶店でほっこりしてきた。【後編】

こんにちは、ながっちです!

 

前回から

BMC(ビルマニアカフェ)さん著の

『喫茶とインテリア』内で紹介されている

和歌山市内の純喫茶をめぐっています。

 

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前回の記事はこちら↓ 

wakayamatic.hatenadiary.jp

 

 

今回は、前回紹介した

・「珈琲るーむ 森永」さん

・「純喫茶 浜」さん

に引き続いて、

・「カフェ ぼへみあん」さん

・「純喫茶 ヒスイ」さん

に行ってまいりました~!(またお一人様で...)

 

 

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三軒目は、

「カフェ ぼへみあん」さん

 

表にはすでに自転車がとまっています。

 

今回紹介した喫茶店の中では

一番入りやすいかもしれません。

 

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煉瓦タイルが素敵な外観。

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頭上にも大きな看板が。

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中に入るとやっぱりかなりの賑わい。

座っている間にも次々とお客さんが来て

テーブル席はほぼ満席に!

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レトロでかわいいメニュー。

『喫茶とインテリア』によると、

スタッフの谷奥さんが開店当時の表紙を使い中身だけ丁寧に作り直されたそうです。

お店への愛情が感じられるエピソードですね。

 

トーストセットと悩みましたが

アイスカフェオレのモーニングを注文します。

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トーストの焼き加減が最高です。

サイフォンで点てられたコーヒーも

とても飲みやすくて美味しかったです。

カウンター席に座るとサイフォンを

目の前に見ることができます。

 

後ろに座っていた奥様ご一行は、

チーズトーストがお気に入りのようで

「とろける~~~!」

という幸せそうな声が聞こえてきました。

次に行くときは絶対に頼もうと思います。

 

ゆっくりとした雰囲気の店内。

こちらのブログにもあるように

本当に「落ち着きます」。

ゆっくりゆっくり本を読んで

過ごしたいですね。

 

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そんなぼへみあんさんでは

来月から全3回の

朗読イベントが開催されるそうです!

このフライヤーのデザイン、

お店に行った事がある人は見覚えがあるはず...

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朗読と美味しいコーヒーで

心から落ち着いてみませんか?

 

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ラストは、

「純喫茶 ヒスイ」さん!

 

前々から「中に入ったらスゴい」

という噂は聞いていましたが

なかなか足を踏み入れる勇気を持てずにいたヒスイさん。

 

はたしてどんな世界が広がっているのでしょうか...

 

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看板のフォントがかわいいです。

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中に入るとすぐに大きなシャンデリア!

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外からは全くわかりませんでしたが

店内は予想外の混雑具合。

おば様たちの楽しそうな声で

とてもにぎやかです。

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ゴージャスな雰囲気に圧倒されて

思わずパフェを注文。

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(パフェが似合う...!)

 

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お店を切り盛りしているマスターとママのおふたり。

店内が落ち着いてから、仲良くテレビを見ておられました。

テレビの横のタバコの自販機が良い味を出しています。

この日は娘さんもお手伝いされていました。

 

 

1964年の開店ということで

もう50年以上の営業となるヒスイさん。

高度経済成長期には7,8人の従業員が住み込みで働かれていたそうです(!)

当時、青春時代だった方たちも

今では70~80代。

昔を懐かしんで来店される高齢の方も多いそうです。

 

 

 

また、様々な媒体に

取り上げられているヒスイさん。

 

「47都道府県の純喫茶」

という本でも紹介されていたり、

 

 

ニュース和歌山さんのインタビュー記事や、

純喫茶をたずねて | ニュース和歌山

 

 

詳細に書かれたブログも

たくさん発見できます。

特に詳細にレポートされているこちらのブログ。

「2階からの景色はどんなだろう...」

と現在使われていない2階に

思いをはせられていますが...

 

 

今回なんと!

特別に2階

上がらせてもらうことができました!!!

 

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シャンデリアが近い!

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吹き抜けから客席を見下ろせます。

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使われていない部屋。

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2階のインテリアも細部までこだわりが。

 

こうしたこだわりはマスターが

大阪で出会った喫茶店の装飾に一目惚れして

設計者を探し出し、

このお店の設計を依頼したところから始まるそう。

強い思いを持って作られたお店なんですね。

 

 

見下ろすことによって、際立つお城感。

ダンスパーティーとかできそうな雰囲気です。

かつて2階はお見合いの場にも

なっていたという情報も!

http://www.sankei.com/premium/news/150524/prm1505240013-n1.html

 

以上、なかなか入れない2階からのレポートでした!

 

帰り際には

デザインがたまらないマッチも頂きました。

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『喫茶とインテリア』の本の帯には

ミュージシャンの細野晴臣さんの

コメントが書かれているのですが、

4軒回った後に読むとあらためて、

しみじみと言葉が染みました。

 

多くの災害を生き延びて来た建物は文化の証を残していてくれる。文化というものは強く、そして静かに生き抜く力がある。そんな喫茶店や洋食屋があるなら、行かない手はない。向こうから来てはくれないのだから。そんなお店が紹介されている本や雑誌はありがたい。そこに行けば、なんだかわからないけど、気持ちが弾んでウキウキするんだ。  細野晴臣

 

歴史がある純喫茶ほど、

どこか入りにくい雰囲気のお店が多いですが、

「向こうからは来てくれないのだから」

こちらから出会いに行くしかないですね。

この本に背中を押してもらえた気がしました。

(実際この本があったおかげで店主さんたちと気軽にお話しできました)

 

 

喫茶店数、減ってる?増えてる? | 繊研plus

2014年時のデータですが、

法人経営の喫茶店が全国的に増加する中

個人経営の喫茶店の割合が全国で一番高い和歌山。

 

歴史や個性の詰まった喫茶店に

出会える確立は高いのではないでしょうか。

もしかしたらお気に入りの店になるかも。

 

まずは近所の気になる喫茶店に

遊びに行ってみませんか?

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