新しいのに懐かしい。和歌山愛が強すぎる高校生バンドに独占インタビューしてきた。

こんにちは、ながっちです!

 

 

今回のワカヤマチックは、

 

「めちゃくちゃかっこよくておもろい歌うたってる和歌山の高校生が居るんすよ!」 

 

という、ワカヤマチックにも一度登場してくれた後輩のこもりんの一言が発端です。

 

「(え~高校生やろ~。)」

 

と、ぶっちゃけなめてかかってYouTube を再生したのですが...

 

~試聴中~

 

「(え、なんかおもってたんと違う..?

これ歌ってんのほんまに高校生???

おっさんじゃなくて?

やばい。なんか曲が頭からはなれん...)」

 

というわけですっかりハマってしまいました。

 

www.youtube.com

 

なんという哀愁...。

念のためもう一度確認しておきますが、

この歌を作ったのは、現役高校生です。笑

 

 

そんなバンドの名前は

「和・ケンミンズ」

現在は桐蔭高校2年生の中口環太くんが

ひとり(!)で活動しています。

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イベント出演時に見に行かせてもらったのですが

歌だけじゃなくてトークもめちゃくちゃ楽しい...

 

ツイッター上でも、

 

 

 

 

着実にファンが増えている様子。

 

ただの高校生じゃない臭がすごい中口くん。

その秘密を探るべく独占インタビューさせていただきました!

 

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 待ち合わせ場所に来てくれた

礼儀正しすぎる中口くん。

 

中口くん「よろしくお願いします!」

 

ながっち「(面接感がすごいな。)」

 

極力ゆるい雰囲気を出しつつ

インタビュースタート!

 

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4つの出会いから始まった?中口君の音楽遍歴を探る

 

ながっち「そもそもバンドを始めるきっかけって何だったんですか?」

 

中口くん「小6のときにビートルズに出会って衝撃を受けたんですよね。これが始まりですね。それ以降は中学時代はずっと洋楽を聴いていました。この頃は聞くのは好きだけど、自分で弾いたり歌ったりっていうのはまだ無かったですね。でも、中学2年のときの職場体験で大きな出会いがあったんです!体験先はFM877さんというラジオ局だったのですが、そのラジオ局の中でコーナーを持っていたウインズの平坂さんと、このとき初めてお会いしました。この出会いがほんとに大きかったですね...

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和歌山人なら知らない人はほとんどいないはずのウインズさん。

ウインズ(WINDS)平阪オフィシャルサイト

私の中ではジョーシンの歌の人です。

 

ウインズさんに関しての話になると止まらない中口君(ウインズ論)。

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中口君「そして、次に出会ったのがはっぴぃえんどさん。

 

40年経っても色褪せない日本最高のバンド「はっぴいえんど」 - NAVER まとめ

 

僕の歌を聞いてくれる人で、似てるねといわれる方がすごく多いのでかなり影響されていると思います。実は『たま電車かもしれない』という楽曲の歌詞には”店にはレコードのはっぴぃえんどが流れ”という歌詞も入っているんですよ。もともと宮沢賢治が好きで、宮沢賢治の音楽会というテレビ番組をよく見ていたんです。これに出演しているのを見て初めてはっぴぃえんどさんの存在を知ったんです。ただ、そのときはあまり良さがわからなくて。でもそのあと、ちちんぷいぷいという番組の中の『飛び出せ絵本』というコーナーに使われていた『風をあつめて』という曲にすごくびびっときて調べたら、あのときのバンドの曲や!て繋がって、すごく好きになりました。」

 

ながっち「その曲のどこにびびっときたんですか?」

 

中口君「『飛び出せ絵本』というコーナーは絵本作家の長谷川さんが街歩きをしながら絵を描くコーナーなんですけど、この曲って、「風景」とか「情景」がうたわれているんですよね。僕、ご当地ソングとかもすごく好きなんですけど、その場所に行きたいなぁって思える歌って、ここが好き、あそこが良いって言葉で言ってしまわずに、その場所をにおわせるものを歌ってるなぁって気づいたんです。しぜんとその場所の情景が頭の中でイメージできるというか。そういう風な表現の仕方で和歌山を歌うバンドでとても影響を受けたのはガルウイングス」さんなんです。」

 

フロム和歌山、街一番のロックンロールバンド。2007年結成。

2014年、 地方のインディーズバンドとしては異例のホールコンサートを和歌山市民会館で成功させ、磔磔やFANDANGOといった関西屈指の老舗ライブハウスでのワンマンコンサートや、大型フェスに出演する等、今関西で最も注目を集めるグループのひとつ。
(公式ページより引用)

 

中口くん「たとえば「073」という曲。

073って和歌山の市外局番なんですよ。

すごい発想でにおわせてくるなぁって。

歌詞の中にも「舞台」として地名が使われているんです。

 

www.youtube.com

 

あぁこれだっ!てなりました。

和歌山以外の人にも和歌山のよさが響く歌が作りたいですね。」

 

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 そもそもなんで和歌山愛が強いのか?

 

ながっち「なるほど。たくさんの出会いが今の『和・ケンミンズ』を形作っていったんですね。でも、そもそもなんでそんなに和歌山愛が強いんですか?」

 

中口くん「これはですね、きっかけは小4のときなんです。」

 

ながっち「郷土愛はぐくまれるの早っ。」

 

中口くん「小学校で当時社会科の授業で地元について学ぼうみたいな授業がありまして。そのときに和歌山の偉人としてでてきたのが『東くめ』さんという方でした。

 

この方、あの瀧廉太郎と組んで『お正月』や『鳩ぽっぽ』、『雪やこんこん』の作詞をされていたんですね。先生ですらもこんな人いたんやね~というような反応だったのですが、僕は、こんなすごい人が和歌山にいたのか!と衝撃をうけて。地元のことなのにまだまだ自分も周りの人も知らないことがたくさんあるんだって実感しました。このときの思いが今でも残っているんです。」

 

ながっち「なるほど~。わたしも東くめさん知らなかったです。それにしても、小学生のときの地元を知ろう的な授業って効果あるんですね~。」

 

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どんな活動をしてきたのか?

 

ながっち「今は1人での活動と聞いていますが初めから1人だったんですか?」

 

中口くん「もともとは3人のバンドだったんです。チーム名も他の2人が『THE ALFEE』が好きだったので『ザ・アルフィー』という名前で。笑 そこから「confidence(コンフィデンス)」に改名しました。結局 『THE ALFEE』縛りなんですが....。」

 

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3人で活動していた頃の写真。

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ドラムをたたくレアな中口くん

 

中口くん「でも、僕以外の2人が就職や進学といった理由で脱退してしまい、実は今年の5月に解散してたんですよね。」

 

ながっち「えええっ!衝撃の事実。それがなんで今まで続いたんですか?」

 

中口くん「その解散時にせっかくだから記念にと、ファーストアルバムを作ったんですね。

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中口くん「2人とも忙しかったので、二人にささげるつもりでほとんど僕が作ったんですが。笑 30枚ぐらい制作したんですが、これが売れなくて...当たり前ですよね。解散してるからライブもしないし売る場所が無いんですよ。笑

 

それで、せめて手元のCDだけでも売り切ってしまおうと始めたのが路上ライブでした。和歌山市駅前で定期的にさせてもらってたんですが、これを見て気に入ってくれた方が、グリーングリーンプロジェクトという和歌山市駅前で行われたイベントのライブ出演に誘ってくれて。これが初めてのちゃんとしたライブだったんですが、このライブのために作った曲がこの3曲なんです。」

 

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 和・ケンミンズep望郷篇に収録されている「たま電車かもしれない」「夜行」「みなとのまつり」。

 

 ながっち「この3曲って、代表曲ともいえる名曲ぞろい!グリーングリーンプロジェクトに出てなかったら...」

 

中口くん「その曲は作ってなかったし今も続けてないですね。笑」

 

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音源はソフトを使って全部一人で自作しているそう。スタジオも使わないので完全に中口家産のCDたち。

 

中口くん「そこからはどんどんつながっていって、OLDTIMEさんのイベントだったり、ちょこちょこイベントに呼ばれるようになりました。おかげさまで手持ちの『和・ケンミンズep望郷篇』CDも完売しました。」

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ながっち「CDはもう買えないんですか?」

 

中口くん「ファースト版は、委託でMusic cafe MILIさん、レモネードカフェさん、あとイオンモールしまむら楽器さんで販売してもらってます。」

 

ながっち「イオンで買えるのすごい!」

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中口くん「高校生で置いてくれって言う人珍しいみたいで置いてくれました。」

 

ながっち「すばらしい営業力。」

 

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思い入れのある曲は?

 

ながっち「ツイッター上での人気投票では「たま電車かもしれない」がダントツの一位でしたが、中口くん的に思い入れのある曲はどれですか?」

 

 

中口くん「『みなとのまつり』と『海と歩いた』ですね。『みなとのまつり』には

 

"ビルや人間や車のあるなしで

全てを知った気で居る奴を寂しい人と呼んでやる”

 

 という歌詞がありまして。」

 

ながっち「ぐさっとくるなぁ。」

 

中口くん「やっぱり身近な場所の魅力に気づかずに外に出て行きたがる人が多いですよね。『海と歩いた』という曲にも

 

"都会(まち)へ出るんだとあの娘馬鹿をいうんだぜ。おいらこのままさ、海と歩いていくんだ"

 

という歌詞があって。最近加太で映像を撮ってたんですけど、ほんとに加太の海ってきれいなんです。加太だけじゃなくて和歌山には海がいっぱいある。そんな、日常のなかにある魅力に気づいてほしいなと思います。」

 

 

ここで出てくる加太で映像を撮ったというのは「放送局(桐蔭高校の生徒会活動の一環)」の活動の一環で、このインタビューの直前に中口君が監督した作品が高校総合文化祭の和歌山予選を一位突破したらしいです!すんごい!

 

ちなみに、中口君は「放送局」、「美術部」、「創作部」の兼部+和・ケンミンズの活動をしているらしく、かなりの多忙。トークが上手いのは放送局に所属しているから、CDジャケットの絵が上手いのも「美術部」である上にマンガも描いているから、だったようです。多才...

 

 

ながっち「リアルな高校生として感じる、他の高校生たちの和歌山へのイメージってやっぱりネガティブな面のが強いんですね。」

 

中口くん「そうですね。やっぱり外に出たい意識は強いと思います。」

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ながっち「中口くんにとっての和歌山の良さってどういうところなんですか ?」

 

中口くん「田舎であるところ、です。自然が好きなんですよ。都会は空が狭いって言いますけどそれに比べて和歌山の空ってすごく広いですよね。さっきも挙げたように海もたくさんあるし。多分東京とかでは暮らせないですね。笑

住宅地探索が好きなんですけど、たとえば国体道路から一本それて住宅地に入ると自然がいっぱい残っているみたいな。

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そんな風景は残り続けていてほしいなぁと思います。」

 

 印象的だったのは、進学を考えたときに、

「高校卒業後は和歌山を出ると思う。

でも、外を知ったうえで

いずれは帰ってきたい。」

という言葉でした。

 

和歌山は学生の県外流出が

とても多いといわれていますが、

外に出ること自体は

全然悪いことでは無いと思います。

 

外に出る前に

「帰ってきたいと思える魅力を

自分の視点で見つけられるかどうか」

が大事なんじゃないかなぁと。

 

だからワカヤマチックでは、

しょうもないネタから真面目なネタまで

まちをおもしろがるためのいろんな視点を掘り起こしていけたらいいなぁと思います。

 

気づいたら1時間半近くも

インタビューさせてもらって

まとめ切れていない部分が多いのですが、

中口くん、本当にありがとうございました!

 

味のある曲ばかりなだけに、

中口くんのバックグラウンドを知ることで

より楽しめる曲もたくさんあるのではないでしょうか?

 

これからもながっちは陰ながら

応援しています。笑

 

 

ちなみに11月19日に

ライブハウスGATEで

行われるぶら地下vo.3というイベントに

出演されるそうですよ~!

気になった方はぜひ!

 

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それでは割れる和歌山から逃げる和・ケンミンズくんでさようなら〜!