和歌山市民の台所「七曲市場」を常連さんと歩いてみた
こんにちは、ながっちです!
今年の夏に初開催にして伝説的なにぎわいをみせた
「わかやま夜市」というイベントを知っていますか?
七曲市場で開催のわかやま夜市、スゴいにぎわい。夕方には売り切れの店も>_<雄湊公園の駐車場をご利用ください pic.twitter.com/kjcUUWUIUO
— 和放ラジオの中の人 (@wbsradio) 2016年9月4日
七曲市場に台湾屋台 わかやま夜市大盛況 https://t.co/IfG0yNlsz0 pic.twitter.com/MK4plMLdtd
— ロカルわかやま【公式】 (@rokaru_wakayama) 2016年9月5日
ものすごい人ですね...。
会場となったのは和歌山市内にある「七曲市場」。
薄暗い中の電飾や、本格的にカオスな出し物たちで
モデルになっている台湾の夜市
そのもののような雰囲気です。
しかし、この人の多さ
2~30年前までは
なんと「日常」だったといいます。
ぶらくり丁とおなじく、
「昔はすごかった」と言われる七曲市場ですが
古いモノや場所の価値が見直されている今、
七曲市場は本当に過去の場所なのでしょうか?
ということで、まずは
「七曲市場」に入門してみたいと思います!
このおいしそうなコロッケが
たくさん写った写真の隣でマイクを持っている女性は
七曲市場の中の「肉のまる彦 本店」の福本 麗さん。
これは、先日行われた「七曲市場入門」
というイベントの一場面です。
まちなかサロン「七曲市場入門」|ゲスト:福本 麗さん(肉のまる彦)
肉のまる彦さんの
美味しいコロッケと焼豚を食べながら
七曲市場の今と昔を福本さんに伺うイベント。
和歌山市民の台所と言われた
「七曲市場」は大正時代から
続く歴史ある市場だったそう。
今から約30年前のにぎわいピーク時には
1日平均8千人もの人が訪れていたといいます!
どえらい人ですね。
本当に毎日がイベント状態。
しかし、時が流れ
まちなかにスーパーマーケットが増えたり
経営されている方の高齢化が進むなどの影響で
全盛期は100軒ほどあった店舗も
今では15軒に....
とはいえ年末は
今でもたくさんの人が買出しに訪れ
にぎわいが見られるそうですよ!
今の七曲市場のホットな情報を
たくさんレクチャーして下さる福本さん。
福本さん「この看板は昔から変わってませんね。お気に入りの場所です。」
ながっち「(うわーかっこいい見てみたい...)」
福本さん「あの天ぷら屋さんの看板おばあちゃんが作る「小天(こてん)」がとっても人気で昼には売切れてしまいます」
ながっち「(うわぁおいしそう行きたい...)」
....これは行くしかない。
というわけでここからは
勝手に「七曲市場実践編」!
福本さんが教えて下さった七曲市場情報を交えつつ
回って見たいと思います。
そしてなんと今回は、
七曲市場へ週に平均一度はお買い物に行くという
七曲ヘビーユーザーつむさんのお買い物に
ご同行させて頂きました!
朝9時につむさんと
「正面入り口」で待ち合わせ。
ということで行ってみたものの...
入り口多...
そう、七曲市場の作りは
このようになっていて四方八方に入り口が。
七曲市場公式サイトより引用
http://www.chuokai-wakayama.or.jp/nanamagari/
確かに、福本さんも昔は7つ(!)入り口が
あったとおっしゃっていました。
ちなみに七曲の名前の由来は
「七回曲がらないと外に出られない」
というところからきている説があるとか。
結局近くに駐車場がある
一番正面っぽい入り口で待機してみます。
ここは南入り口にあたるようです。
するとむこうからつむさんが!
合ってたよかった〜。
ながっち「今日はよろしくお願いします!」
つむさん「よろしくね!じゃあ早速行こうか~!」
ながっち「うわ~!外と別世界!」
全体的に暗い中に
ライトで照らされたカラフルな食材たちが際立って
独特の雰囲気です。
既にお客さんはちらほら。
なんせ市場の朝はとっても早いので
朝の7時代から営業しているところがほとんどでした。
さらに休日はお休みのところが多いので気をつけましょう!
※ポイント1 七曲市場は平日の午前中に行くべし!
次々現れる個性的なお店に目を奪われている中、
迷い無くまっすぐ突き進んでゆくつむさん。
たどり着いたのは、
「酒田鮮魚店」さん。
市場内には魚屋さんは6件ありますが
ここがつむさんの行きつけなんだそう。
魚を照らすために大量に頭上に並んだライトが
独特の雰囲気を出していてカッコイイ。
目の前には大量の魚!!!
ながっち「え、安!一盛りでこの値段ですか?1匹じゃなくて?」
ながっち「あ...なんか水族館にいそうな奴もいる...」
スーパーではあまり見ない種類のお魚達が
捌かれる前の姿で並んでいるので新鮮です。
つむさん「今日は何があるの?」
魚屋さん「今日は"よこわ”がええで~!刺身かな!」
いきなり表には並んでいないお魚が登場!
つむさん「じゃあそれにしようかな。」
ながっち「(これが七曲上級者の買い方か...!)
つむさん「じゃ、あとでとりにくるね~!」
魚屋さん「わかった。さばいて用意しとくわ!」
そう、真っ先に魚屋さんに向かったのは、
さばいてもらってるあいだに効率よく
他のお店を回るためだったのですね~。さすがです。
※ポイント2 先に魚屋さんに行って効率よく回るべし!
ながっち「スーパーでは体験できない会話の中で買うものを決めていくスタイルがとても新鮮です!」
つむさん「そうよねぇ。会話の中でこれはこうやって食べたら美味しいって教えてもらえて、調理法に合わせて処理もしてくれるしね。並んでる魚で季節を感じられたりするのも楽しいよ!」
次に向かったのは 「肉の大東」さん。
こちらは佐賀牛をはじめとした高級お肉が並びます。
ながっち「霜降り!!!美しい!!!」
つむさん「ここは本当に質のいいお肉ばっかりよ~!」
つむさんはおいしそうな切り落とし牛をお買い上げ。
と、ここであるものを渡されます。
七曲市場シール!!!
七曲市場ではお買い物100円ごとに
1枚シールがもらえます。
集めたシールは、市場内の
このスペースに置いてある台紙に張っていきます。
台紙の両面、200枚分を集めると
市場内でのお買い物200円分
もしくは年ガラガラ抽選会一回分と
引き換えることができるそう。
100円で1枚だと貼り応えがあって楽しいです。笑
※ポイント3 七曲市場ではシールをしっかり集めるべし!
お次は「川口果物店」さん
カラフルでつやつやなフルーツたちが並んでいます。
この季節が旬のみかん、柿、りんごなどが大量!
ながっち「写真撮っても大丈夫ですか?」
おじさん「どうぞどうぞー!看板娘も一緒に是非!」
「ええ~!わたし~!?照」
とってもかわいく照れるオシャレな看板娘さん。
笑顔が素敵で優しいお二人にとても癒されました〜。
※ポイント4 お店の人には話しかけてみるべし!
ながっちは前日に入荷したばかりという
「あんぽ柿」をお買い上げ。
次に向かったのは
「肉のまる彦」さん。
そう、冒頭に登場した
福本さんのいらっしゃるお店です。
あっいらっしゃいました!
お忙しい中出てきて声をかけてくださいました。
まる彦さんはとにかく種類が多い!!!
切り落とし肉から焼き肉用のお肉からハム、ソーセージ...
豚足や豚の耳まで!耳ってどうやって食べるんやろう...
自分で揚げるタイプの惣菜や、揚げてあるコロッケもあります。
イベントで大人気の焼き豚バーガーも!
買い物の合間にぜひ。笑
和歌山のブランド牛「熊野牛」を発見!
福本さんによると、熊野牛は松坂牛に負けないほどの高品質で
全国的に有名だそうです。
あ~食べてみたい...
肉のまる彦さん直営の洋食店「まるひこ亭」では
熊野牛のステーキがいただけるそうですよ!
次は「西村天ぷら店」さん
ここは冒頭のイベントで紹介されていた
名物看板おばあちゃんがいる天ぷら屋さんですね!
手作りの「小天(こてん)」がとても人気で
昼には売り切れていることが多いとか。
4つで100円という破格です!
迷わずお買い上げ。
最後のお買い物は「とり久(ひさ)」さん
生鮮の鶏肉から
調理済みの鶏肉料理まで!
もともと市場内には三軒のかしわ(鶏肉)店があり、お客さんがそれぞれ好みに
合わせて通っていたそうなのですが今では残り一軒だけに...
つむさんはクリスマスに合わせて
鶏をまるまる一匹注文していました!豪華!
買い物が終わり市場内をぶらぶら。
あっここは!
冒頭に出てきた福本さんのお気に入りの場所です!
夜警詰所という言葉からも
昭和感がごりごりに溢れ出しています。
渋い〜。
さすが主婦も通う市場!
フォントがたまりません。
あ、ここは...?
何のお店でしょう...
無人で白メダカと苔玉を売っていました。
「お~いと呼んでね」とありますが
おーいと呼んだらだれかでてくるのでしょうか?
それともメダカに対するおーいなのでしょうか...
お買い物はしなかったけど
市場内にはまだまだ気になるお店がたくさん。
野菜の種類が豊富な「阪眞商店」さん
貝、エビ、カニなどの魚介類も豊富な「うおこ」さん
お弁当を売っている丸一のほっかほっか弁当さん。ほっかほっか。
食料品雑貨を販売している内田食品さんには雑誌も。
このように閉まってしまった店舗も目立ちますが、住居として使用されていたり、売りに出されている所もあるそうです。新しく店舗が入るとまた雰囲気が変わりそうですね。
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全部回り終わるころには
両手に袋いっぱい!
毎回このくらいの量になるそうです。
常連さんになった気分で回らせていただきました!
つむさん本当にありがとうございました!
ながっちの戦利品は...
①川口果物店のあんぽ柿
→中がしっとりしてて美味しい!
②とり久のヤキトリ&つくね
→新鮮な鶏のヤキトリは歯ごたえしっかりでおいしすぎです
③とり久の砂ズリのから揚げ
→濃い味付けでおつまみにぴったり。これだけ入って150円!
④西村天ぷら店のいわし天
→ころもサクサク!
⑤西村天ぷら店の小天
→ふわふわでいつもの天ぷらと全然違う!はまります。
⑥酒田鮮魚のアカシタビラメ
→7匹で500円!煮つけとから揚げで堪能しました
ばっちり七曲デビューを果たし、大満足です!
わかやま夜市や七曲入門イベントにたくさん人が集まっているのを見ていると、ここは本当に和歌山の方に愛されている場所なんだなと思います。全盛期を見ている人たちにとってずっと気になる場所なのではないでしょうか。
福本さんもおっしゃっていましたがこの雰囲気はどんなに技術が進んだ今でも
新しく作ることはできないですよね。イベントのときだけでなく日常で行かないともったいないなぁと思いました。
もうすぐ年末!
最近行ってないという人も
ここにしかない魅力のある七曲市場で
お買い物してみませんか?
お魚ねらいのネコさんでさようなら~!