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ゲストハウスをテーマに卒論を書いたらワカヤマチックになった

こんにちは、ながっちです!

 

書いても書いても終わらない卒業論文に追われ、

気づいたら2017年になっていました。(言い訳)

 

先日ようやく提出することができ、

和歌山大学観光学部での学生生活も

ようやく一段落です。

 

数ヶ月間苦しめられた卒業論文ですが、

「書き方によっては

 これもワカヤマチックになるんじゃね?」

と思ったので、ガチガチの文章で書いた

卒業論文の内容を一生懸命ほぐして書いてみます。

 

 

わたしの研究の舞台となったのはここ、

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和歌山市新通地区に所在する

「Guest house RICO」さんです(以下RICO)。

www.guesthouserico.com

 

美容院やカフェのような外観ですが

この場所の本当の機能は

「ゲストハウス」と呼ばれる宿泊施設の

受付ラウンジです。

 

5階建てのビルを

リノベーションして開業したRICOは、

 

1階が受付兼カフェスペース(2017年夏頃拡張予定)

2階が学生向けシェアハウス

3階〜4階が一般向け賃貸

5階が最大37名が宿泊可能なゲストルーム

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屋上が共有スペース&ビアガーデン

という作りになっています。

 

ちなみにゲストハウスとは...

①交流スペースが存在 

②一泊素泊まり一人から 

③ドミトリー(相部屋)が存在 

④トイレとシャワーなど水周りが共有

(①は必須、②③④は但し書きのようなケースも含む。)」

(引用 「ゲストハウスガイド100」: 前田有佳利 著)

ゲストハウス紹介サイト | FootPrints

 といった特徴を持った宿泊施設です。

 

 

先日、オープン1周年を迎えたばかりのRICO。

(こちらに1年間の成果が取り上げられています↓  

 わかやま新報 » Blog Archive »

 開店1年で存在感 ゲストハウスRICO

 

実は、私ながっちはRICOの2階の

学生向けシェアハウスに居住しています。

 

つまりOPEN当初からとても近~~~い距離感で

RICOを見てきました。

(近い存在過ぎてワカヤマチックで紹介する

 タイミングを悩んでいました。笑)

 

そんな中で実感したのは、

「宿泊施設って

 旅行客が泊まるためだけの場所に終わらない」

ということ。

 

周辺に住んでいる人たちが頻繁に遊びに来るし、

期間限定でギャラリーになっていたり、

野菜市や映画上映会が開催されていたり

近くの空き家でマルシェを主催したりもする。

 

実は地域や地域に住んでいる人に与える影響のほうが

大きいのでは...?

 

こんな気づきが私の卒業論文の原点になりました。

 

それではRICOが「宿泊施設」という枠にとらわれず

地域に果たしている役割について見ていってみましょう~!

 

①「 内の人と外の人の交流の場」

 

 一階のラウンジの中に入ってみると...

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RICOを運営されているお2人を発見。

こちらはマネジャーの宮原さん(通称みやっち)

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無口そうに見えますが、

何でも笑ってくれる(ツボが浅い)

優しいお兄さんです。

 

こちらは同じくマネージャーの橘さん(通称まりっぺ
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(お誕生日の時の写真です)

いつも笑顔で気さくに話しかけてくださる

癒し系お姉さんです。

 

7:30~10:00はモーニング、

17:00~22:00はカフェ&バーを楽しめる場所に。

 

本来出会うはずのなかった人たちが

1階の交流スペースを通じて

オーナーのお2人を介して

ゆるく繋がる様子を何度も見てきました。

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(↑オープニングパーティーの様子)

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(↑海外からの宿泊客ニックさんに

 和歌山で撮った写真を見せてもらっているの図)

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 (↑2階の住人 和大観光学部のアマゾン系アイドル)

 

「明日、予定が決まってないんだけど

 どこに行ったら良いかなぁ」

「和歌山のオススメの場所ってどこ?」

 

こんな会話から、

私自身も和歌山を見る視点が変わっていきました。

 

長く住んでいると自分の地域の良さに、

意外と気づけない。

外の人と関わることができるRICOの存在は

「自分の住んでいる地域を見直すきっかけの場」

としての役割も果たしているのではないでしょうか。

 

②「世代を超えた地域住民どうしが繋がる場」

 

RICOでは、地域の人が気軽に集まる

様々なイベントが開催されています。

 

年末はみんなでお餅つきをしたり(丸めたり)

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屋上で燻製パーティーをしたり

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定期的にヨガ教室が開催されたり

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より地域の人に近い存在へと進化しています。

 

中でも定期的に

開催されている「野菜市」

通りがかりの人や、高齢の住民の方たちが

気軽に立ち寄っている光景が見られます。

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地域に住んでいる人どうしが

世代やコミュニティを超えて

繋がる場としての役割も

果たしているのではないでしょうか。

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③「情報発信としての場」

 

これまで高野山や白浜などの有名観光地の

通過点として見られることの多かった和歌山市

 

しかしRICOがオープンしてからは、

和歌山に住んでいる人が

他府県に住んでいる友人を連れてきて

一緒に宿泊するという動きも。

安心して人に勧められる宿泊施設の存在は

外から人を呼ぶ上で重要ですよね。

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(↑私の友人も数人和歌山に来てRICOに泊まってくれました)

 

さらに、

「友人が和歌山に来てくれたものの

 どこに案内していいかわからない...」

という時にはRICOの出番!

みやっちさん・まりっぺさんから

間違いない観光情報をゲットしたり

カフェに訪れる住民から

ローカルなオススメスポットを聞いて

「和歌山を満喫するための

 ヒントを得ることができる場としての役割」

も果たしているようです。

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RICOで起こっている楽しい事実に立ち会い、

上に挙げたような役割を実感する中で、

最終的にはRICOを研究対象とし、

「地方都市の簡易宿所型ゲストハウスが

 地域住民の地域愛着に与える影響について」

というタイトルで研究を進めました。

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というわけでここからは...

 

卒業論文解説コーナー!☆

 

この論文を執筆する上で

和歌山県に居住している人を対象に

1.個人属性

2.ゲストハウスRICOの利用状況

3.地域への愛着指数

の大きく3つの項目を問うアンケートを実施しました。

その結果、

231名分の回答を回収することができました。

 

(※「CREATIVE SURVEY」https://creativesurvey.com

 というWEBアンケートサービスを利用して

 SNS上を中心に拡散し回答を集めました。

 簡単に見やすく答えやすい

 アンケートを作成できるのでオススメです。)

 

回答者の性別・年齢・居住地などの

属性は以下の通りです。

 

【性別】男性108名・女性121名・不明2名

    ⇒大きな偏り無し!

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【職業】正社員68名・自営業44名・経営者33名・アルバイト17名・公務員17名・学生17名・派遣,契約社員16名・専業主婦8名・その他11名 ⇒自営業・経営者の割合が多いかも...

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【年齢】平均年齢33.8歳 ⇒悪くないバランス!

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【居住地区】和歌山市内181名・和歌山市外50名

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【居住年数】平均27.2年

 

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以上の属性の回答者のデータをもとに

論文内では以下の仮説を検証しました。

 

仮説①「RICOに訪れる頻度が高いほど、地域への愛着が高くなる」

仮説②「RICOにおいて宿泊客との交流体験があると地域への愛着が高くなる」

 

仮説①⇒正しさが(ほぼ)証明された!

回答者231名のうち和歌山市内在住者181名を対象とし、訪問頻度別にグループ分けをして地域愛着との関連性を探りました。RICOへ月1回以上訪問している回答者の地域愛着指数は、回答者全体の平均的な愛着指数よりも約0.3ポイント高いことがわかりました。とくに社会的アイデンティティ社会的アイデンティティ理論 | 社会心理学

に関する項目と訪問頻度に強い関連性が見られ、社会的アイデンティティの重要な要素である集団への所属意識が訪問頻度に影響していると考えられます。

 

仮説②⇒証明ならず!

RICOに行ったことがあると答えた人たちを体験内容別にグループ分けして地域愛着との関連性を探りました。しかし、優位な相関関係は見受けられませんでした。設問の設定に反省点もあり、うまく証明することができませんでした。くやしい~。

 

以上のように悔しさの残る検証結果となりましたが、「RICOに行く前と後で地域に対する意識の変化はありましたか?」という質問項目では、「ある」が37名、「ない」が38名という結果に。「ある」と答えた人の具体的な変化の内容を追求したところ、上位3つは

「地域のことが好きになった」10名

「普段から観光客を意識するようになった」10名

「和歌山に友人を連れてきたいと思うようになった」9名

という結果となりました。

この結果からは、地域にプラスの影響を与える

ゲストハウスの可能性を感じさせられますね。

 

最後になりましたが、

アンケートにご協力いただいた皆さん

本当にありがとうございました。

 

この研究から、ゲストハウスと地域住民の関係について

少しですが新たな知見を

明らかにすることができました。

ゲストハウスの交流機能についての研究が

今後さらに進むことで、

単なる簡易宿泊施設としてだけでない

ゲストハウスの認知と利用が進んで、

地域(行政)とゲストハウスの有意義な連携に

つながることを願います。

 

反省点がてんこ盛りで

悔しい部分がたくさんあるのですが、

学生生活最後に、

本当に追求したいテーマに挑戦できたのは

とても貴重な経験になったなぁと思います。

 

ちなみに、この論文で

本当に卒業できるのかはまだわかりません...笑

 

ここまで

とっても長い記事になってしまいましたが、

一言で言うと

「泊まらなくてもいいから

 気軽にRICOに遊びにいってみて!」ってことです☆

 

 

それでは熊本からRICOにやってきた

く〇もん君でさようなら〜。

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(ながっちの私物です)